「こんにちは、お待たせしました」
病院のロビーで待っていると、奥田がにこやかに現れた。
慎一が「初めまして」と挨拶して名刺を交換する。
前回と同じ会議室に皆で向かった。
「まずは、弊社のソフト開発にご協力いただけますこと、心より感謝いたします。実際の画像データをいくつかご覧いただきながら、どちらが診断しやすいかなどのご意見をお聞かせ願えればと思います」
今回は慎一が話を進め、日和が横でメモを取る。
日向もパソコンを開き、奥田の意見をその場で反映させつつ、データ処理方法を吟味していった。
「ありがとうございました。今回は以上です。システムを改良し、また改めてご連絡いたします」
滞りなく予定を終え、また4人でロビーへと向かう。
「そうだ、日和。遅くなったけどこれ、誕生日プレゼント」
前を歩いていた奥田が日和を振り返り、白衣のポケットから長方形の箱を差し出した。
「え、ありがとう、かずくん。なんだろう?」
「日和が好きそうなやつ。大した物じゃないから、あんまり期待するなよ」
「気持ちだけで嬉しいよ。それに覚えててくれたんだね、私の誕生日」
「当たり前だ。何年のつき合いだと思ってる?」
「ふふっ、そうだね」
微笑み合う二人を後ろから眺め、日向は心穏やかではいられなかった。
「なあ、日向。奥田先生ってこんなにイケメンだったんだな。それにひよちゃんのこと、めちゃくちゃ可愛がってそうだよな?」
慎一が隣でささやくが、日向はそれどころではない、
(だから気安く日和って呼ぶなっつーの!宇野も宇野だぞ。かずくんなんて呼ぶから、向こうも日和、なんて恋人みたいに……)
二人をじっと見据えていると、慎一が日向の肩に手を置いて聞いてきた。
「日向、おい日向?なんだってそう怖い顔して、ひよちゃん達を見てるんだ?……って、もしかしてお前、嫉妬してんのか?」
「ああ!?」
「ガラ悪っ!って言うか、分かりやすっ!」
「なんだってえ?」
「いや、もういい。よーく分かった」
慎一は日向から手を離し、「はあ、あの日向がねえ。まさかのねえ」と一人で納得していた。
病院のロビーで待っていると、奥田がにこやかに現れた。
慎一が「初めまして」と挨拶して名刺を交換する。
前回と同じ会議室に皆で向かった。
「まずは、弊社のソフト開発にご協力いただけますこと、心より感謝いたします。実際の画像データをいくつかご覧いただきながら、どちらが診断しやすいかなどのご意見をお聞かせ願えればと思います」
今回は慎一が話を進め、日和が横でメモを取る。
日向もパソコンを開き、奥田の意見をその場で反映させつつ、データ処理方法を吟味していった。
「ありがとうございました。今回は以上です。システムを改良し、また改めてご連絡いたします」
滞りなく予定を終え、また4人でロビーへと向かう。
「そうだ、日和。遅くなったけどこれ、誕生日プレゼント」
前を歩いていた奥田が日和を振り返り、白衣のポケットから長方形の箱を差し出した。
「え、ありがとう、かずくん。なんだろう?」
「日和が好きそうなやつ。大した物じゃないから、あんまり期待するなよ」
「気持ちだけで嬉しいよ。それに覚えててくれたんだね、私の誕生日」
「当たり前だ。何年のつき合いだと思ってる?」
「ふふっ、そうだね」
微笑み合う二人を後ろから眺め、日向は心穏やかではいられなかった。
「なあ、日向。奥田先生ってこんなにイケメンだったんだな。それにひよちゃんのこと、めちゃくちゃ可愛がってそうだよな?」
慎一が隣でささやくが、日向はそれどころではない、
(だから気安く日和って呼ぶなっつーの!宇野も宇野だぞ。かずくんなんて呼ぶから、向こうも日和、なんて恋人みたいに……)
二人をじっと見据えていると、慎一が日向の肩に手を置いて聞いてきた。
「日向、おい日向?なんだってそう怖い顔して、ひよちゃん達を見てるんだ?……って、もしかしてお前、嫉妬してんのか?」
「ああ!?」
「ガラ悪っ!って言うか、分かりやすっ!」
「なんだってえ?」
「いや、もういい。よーく分かった」
慎一は日向から手を離し、「はあ、あの日向がねえ。まさかのねえ」と一人で納得していた。



