「今日は和食か、うまそう」
「はい、王道の肉じゃがと唐揚げです。あと、きんぴらごぼうと豚汁も」
早速二人でいただきますと手を合わせて食べ始めた。
「うん、うまいなー。ビール飲んでもいい?」
「はい、今持ってきますね。でも今夜はあんまり飲んだらだめですよ?」
「なんで?」
するとビールを手にした日和は、ほんのり頬を赤らめる。
「どうかしたか?顔が赤いけど」
「あ、その……。ちょっと酔っちゃって」
「は?まだ飲んでないのに?」
「想像したら先に酔っちゃいました」
「なんだそりゃ。パブロフの犬か?」
「い、犬!?」
日和はますます真っ赤になり、両手で頬を押さえる。
「いえ、あの。私は人間の宇野でして」
「当たり前だ。何を言っている?」
「何でもありません!ビールお注ぎします」
赤い顔のままグラスにビールを注ぐ日和に、日向は首を傾げるばかりだった。
食事を終えると、シャワーを浴びようとバスルームに向かう。
と、洗面台に目をやった途端、日向は「わー!」と叫び声を上げた。
栓をした洗面台の水の中に、緑色の塊が沈んでいる。
「佐野さん?どうしました!?」
日和が駆け込んで来た。
「な、なんだあれ?水道からスライムが湧いて出た?」
「は?」
日向が指差す先を目で追った日和は、ああ!と笑う。
「フラワーアレンジメントに使う吸水スポンジです。しばらくお水を吸わせてました。知らずに見たらびっくりしますよね、ごめんなさい」
「は?スポンジ?」
「ええ。あとでフラワーセンターで買って来たお花を飾ろうと思って。驚かせてすみませんでした。シャワーどうぞ」
「ああ、うん」
ここは頭を冷やした方が良さそうだと、日向は冷たいシャワーを浴びた。
「はい、王道の肉じゃがと唐揚げです。あと、きんぴらごぼうと豚汁も」
早速二人でいただきますと手を合わせて食べ始めた。
「うん、うまいなー。ビール飲んでもいい?」
「はい、今持ってきますね。でも今夜はあんまり飲んだらだめですよ?」
「なんで?」
するとビールを手にした日和は、ほんのり頬を赤らめる。
「どうかしたか?顔が赤いけど」
「あ、その……。ちょっと酔っちゃって」
「は?まだ飲んでないのに?」
「想像したら先に酔っちゃいました」
「なんだそりゃ。パブロフの犬か?」
「い、犬!?」
日和はますます真っ赤になり、両手で頬を押さえる。
「いえ、あの。私は人間の宇野でして」
「当たり前だ。何を言っている?」
「何でもありません!ビールお注ぎします」
赤い顔のままグラスにビールを注ぐ日和に、日向は首を傾げるばかりだった。
食事を終えると、シャワーを浴びようとバスルームに向かう。
と、洗面台に目をやった途端、日向は「わー!」と叫び声を上げた。
栓をした洗面台の水の中に、緑色の塊が沈んでいる。
「佐野さん?どうしました!?」
日和が駆け込んで来た。
「な、なんだあれ?水道からスライムが湧いて出た?」
「は?」
日向が指差す先を目で追った日和は、ああ!と笑う。
「フラワーアレンジメントに使う吸水スポンジです。しばらくお水を吸わせてました。知らずに見たらびっくりしますよね、ごめんなさい」
「は?スポンジ?」
「ええ。あとでフラワーセンターで買って来たお花を飾ろうと思って。驚かせてすみませんでした。シャワーどうぞ」
「ああ、うん」
ここは頭を冷やした方が良さそうだと、日向は冷たいシャワーを浴びた。



