***
(んー、もう朝か)
カーテンから射し込む日射しに、日向はぼんやりと目を開ける。
腕に抱いたジョリーの頭をなでながら、いつものようにチュッとキスをした。
(……え?)
ジョリーとは違う感触に、ようやくハッと我に返る。
(ジョリーじゃない、宇野だ!)
ジョリーは実家にいる白くてふわふわの大きな犬で、毎晩一緒に眠っていた。
(だからって間違えるなんて。ここは、寝室か。酔っ払っていつもの癖が出たな)
日和の「ちゃんとベッドで寝てくださいね」という言葉が頭に残っていたのかもしれない。
それにしても、この状況をなんとかしなくては。
(落ち着け。宇野はよく眠ってる。きっと気づいてないんだろう。そっと抜け出せばバレないはず)
日向はゆっくりと日和から離れると、静かにベッドを降りる。
(よし、大丈夫だな)
日和がよく眠ったままなのを確かめると寝室を出て、書斎として使っている部屋に入る。
(はあ、危なかった。それにしても宇野をジョリーと間違えるなんて。俺ジョリーにはいつも、わしゃわしゃチューしてるけど、まさか宇野にも?)
そう考えた途端、顔が真っ赤に火照るのが分かった。
(さっき、しちゃった?チュッて。いや、気のせいだ。うん、そうに違いない)
己に言い聞かせると気持ちを切り替えてバスルームに向かい、シャワーを浴びた。
(んー、もう朝か)
カーテンから射し込む日射しに、日向はぼんやりと目を開ける。
腕に抱いたジョリーの頭をなでながら、いつものようにチュッとキスをした。
(……え?)
ジョリーとは違う感触に、ようやくハッと我に返る。
(ジョリーじゃない、宇野だ!)
ジョリーは実家にいる白くてふわふわの大きな犬で、毎晩一緒に眠っていた。
(だからって間違えるなんて。ここは、寝室か。酔っ払っていつもの癖が出たな)
日和の「ちゃんとベッドで寝てくださいね」という言葉が頭に残っていたのかもしれない。
それにしても、この状況をなんとかしなくては。
(落ち着け。宇野はよく眠ってる。きっと気づいてないんだろう。そっと抜け出せばバレないはず)
日向はゆっくりと日和から離れると、静かにベッドを降りる。
(よし、大丈夫だな)
日和がよく眠ったままなのを確かめると寝室を出て、書斎として使っている部屋に入る。
(はあ、危なかった。それにしても宇野をジョリーと間違えるなんて。俺ジョリーにはいつも、わしゃわしゃチューしてるけど、まさか宇野にも?)
そう考えた途端、顔が真っ赤に火照るのが分かった。
(さっき、しちゃった?チュッて。いや、気のせいだ。うん、そうに違いない)
己に言い聞かせると気持ちを切り替えてバスルームに向かい、シャワーを浴びた。



