「はあ、楽しかった!」
ひと通り買い物を終えると、椿は満足気に日和に笑いかけた。
「買い物って、ストレス発散になるわね」
「すみません、椿さん。私の為にこんなにも……。必ずお支払いしますので」
「いいのよ、私も楽しかったんだから。さてと。日向と合流しようか。ランチ食べたいしね」
両手いっぱいに買い物袋を抱えながら、二人は日向の待つカフェへと歩き出す。
日和は椿に頼もうかとずっと迷っていたことを、思い切って尋ねてみた。
「あの、椿さん。ご迷惑でなければ、椿さんのところに泊めていただく訳にはいかないでしょうか?」
「ああ、そうだよね。私もそう思ってたの。ひよちゃんは、やっぱりその方がいい?」
「はい。佐野さんは男性ですから、やはり気になってしまって。だからと言って椿さんにお願いするのも図々しいのですが……」
「ううん、気にしなくていいから。じゃあ彼に相談してみるね」
は?と、日和は顔を上げる。
「彼……って、あ!椿さん、彼氏さんと同棲してらっしゃるんですね?」
「うん、そうなんだ。でも少しくらいなら、どっかに追い出そうかな」
「いえいえいえ!まさかそんな!だめです!」
「でも、ひよちゃんが日向のうちに居づらいなら……」
「大丈夫です!佐野さんは紳士ですから」
「紳士……ではないけど、ひよちゃんに気安く手を出すようなことはしないから。同期として私が保証する。そこは安心して」
「はい!もちろんです」
椿の恋の邪魔をしてはならないと、日和は必死に頷いた。
カフェに着くと日向に声をかけて、3人でイタリアンのお店に入る。
オーダーを済ませると、日向は日和に真新しいスマートフォンを差し出した。
「はい、これ」
「え?これって……」
「今日からこれを使って。今までと番号が変わってしまって悪い。やっぱり今の宇野では、何の手続きも出来ないみたいだからさ。代わりに俺がもう一台契約した」
「ええ!?そんな、使えません」
「だからって連絡先がなければ、これから色んな手続きするにも困るぞ」
「それは、そうですけど……」
うつむくと、日向は真剣に日和の顔を覗き込む。
「宇野、言っただろ?今は周りを頼れ。そうしてくれた方が俺達も嬉しい」
その言葉に椿も頷いて口を開く。
「そうよ、ひよちゃん。逆の立場だったらどう?もし私が困ってたら、ひよちゃんなら助けてくれるんじゃない?」
「はい、それはもちろん」
「それなら私も、もちろんひよちゃんを助けるわ。それにひよちゃんだからこそ、助けてあげたいの。あなたがとってもいい子だから」
「椿さん……、ありがとうございます。佐野さんも」
思わず涙ぐむ日和に、椿も日向も優しく頷いた。
ひと通り買い物を終えると、椿は満足気に日和に笑いかけた。
「買い物って、ストレス発散になるわね」
「すみません、椿さん。私の為にこんなにも……。必ずお支払いしますので」
「いいのよ、私も楽しかったんだから。さてと。日向と合流しようか。ランチ食べたいしね」
両手いっぱいに買い物袋を抱えながら、二人は日向の待つカフェへと歩き出す。
日和は椿に頼もうかとずっと迷っていたことを、思い切って尋ねてみた。
「あの、椿さん。ご迷惑でなければ、椿さんのところに泊めていただく訳にはいかないでしょうか?」
「ああ、そうだよね。私もそう思ってたの。ひよちゃんは、やっぱりその方がいい?」
「はい。佐野さんは男性ですから、やはり気になってしまって。だからと言って椿さんにお願いするのも図々しいのですが……」
「ううん、気にしなくていいから。じゃあ彼に相談してみるね」
は?と、日和は顔を上げる。
「彼……って、あ!椿さん、彼氏さんと同棲してらっしゃるんですね?」
「うん、そうなんだ。でも少しくらいなら、どっかに追い出そうかな」
「いえいえいえ!まさかそんな!だめです!」
「でも、ひよちゃんが日向のうちに居づらいなら……」
「大丈夫です!佐野さんは紳士ですから」
「紳士……ではないけど、ひよちゃんに気安く手を出すようなことはしないから。同期として私が保証する。そこは安心して」
「はい!もちろんです」
椿の恋の邪魔をしてはならないと、日和は必死に頷いた。
カフェに着くと日向に声をかけて、3人でイタリアンのお店に入る。
オーダーを済ませると、日向は日和に真新しいスマートフォンを差し出した。
「はい、これ」
「え?これって……」
「今日からこれを使って。今までと番号が変わってしまって悪い。やっぱり今の宇野では、何の手続きも出来ないみたいだからさ。代わりに俺がもう一台契約した」
「ええ!?そんな、使えません」
「だからって連絡先がなければ、これから色んな手続きするにも困るぞ」
「それは、そうですけど……」
うつむくと、日向は真剣に日和の顔を覗き込む。
「宇野、言っただろ?今は周りを頼れ。そうしてくれた方が俺達も嬉しい」
その言葉に椿も頷いて口を開く。
「そうよ、ひよちゃん。逆の立場だったらどう?もし私が困ってたら、ひよちゃんなら助けてくれるんじゃない?」
「はい、それはもちろん」
「それなら私も、もちろんひよちゃんを助けるわ。それにひよちゃんだからこそ、助けてあげたいの。あなたがとってもいい子だから」
「椿さん……、ありがとうございます。佐野さんも」
思わず涙ぐむ日和に、椿も日向も優しく頷いた。



