恋愛日和〜真逆の二人が惹かれ合うまで〜

車で30分ほど走った郊外にある大きなショッピングモールに着くと、ちょうど開店時間になったところだった。

「ひよちゃん!片っ端から見て回るわよー」

椿は日和の手を引いて足早に歩き出す。

「じゃあな。終わったら連絡してくれ」

カフェで待っていると言う日向と別れて、二人は色んなお店を覗いた。

「ひよちゃん、このブラウス似合うと思う!スカートは、これとかどう?足元はこのパンプス。うん!綺麗なお姉さんって感じ。これなら仕事にも着て行けるでしょ?」
「あ、は、はい」

次々と手に取っては日和の身体に当てて、椿は楽しそうに笑う。

「可愛いデート服も選ばなきゃね」
「ええ!?いえ、あの、椿さん。私、彼氏もいませんし……」
「ひよちゃんならすぐ出来るから!」
「まさか、そんな」
「よし!ひとまずこんなところかな?お会計したら次のお店に行くわよ」

レジに向かう椿に、日和は改めて頭を下げる。

「すみません、椿さん。銀行の手続きが終わったらすぐにお支払いしますから」
「そんなの今は気にしなーい!ほら、次行くわよ?」
「はい!」

次に椿が向かったのはランジェリーショップだった。

「さすがに下着は私のお古って訳にはいかないからね。洗い替えも必要だし、これとこれと、あとこれも」
「え、そんなに?って、椿さん!こ、こんな大胆な……」
「ん?これくらい普通よ。もっとスケスケにする?」
「しません!」
「ふふっ。じゃあサイズは?何カップ?」
「え、分からないです。いつもスポーツブラを着けているので」

日和がそう言うと、椿は「ええー!?」と仰け反った。

「嘘でしょ?今までずっと?」
「はい。私、田舎で育ったので、そもそもこういう下着屋さんにも来たことなくて」
「なんてこと……。じゃあ、しっかり測ってもらいましょ」

スタッフを呼んでメジャーで測ってもらうと、椿は目を丸くした。

「ちょ、ひよちゃん!まさかのナイスバディ!」
「椿さん、そんな大声で……」
「スポーツブラで押さえつけてたから、分からなかったわ。よーし!せっかくだから、セクシーランジェリーいっちゃいましょう!」
「いかないです!」
「うひゃー、こんなサイズ憧れちゃう!」

椿は日和の言葉も耳に入らない様子で次々と手に取ると、スタスタとレジに向かった。