ついにこんなことまでしてしまった。
スマホ画面に【クリア】の文字が表示されているけれど、少しも嬉しくない。
人のものを、それも先生のものを切り刻んでしまうなんて、とんでもないことだった。
「君達なにしてるの? 今は授業中でしょう?」
ボロボロになった先生の靴を前にして立ち尽くしていると、間の悪いことに事務の先生に見つかってしまった。
「俺たちは、別に」
咄嗟に靴を自分の背中に隠して言い訳を始める昇。
だけど隠すのが一瞬だけ遅れてしまった。
事務の先生は眉を吊り上げて近づいてきたのだ。
「なにを隠したのか見せなさい」
険しい声色で言われて昇が視線をそらせる。
全身から汗が吹き出していたけえど、どうせバレることだ。
ここで白状しておいたほうがいい。
「ごめんなさい」
私は小さな声でそう言うと、昇の手から靴を受け取った。
スマホ画面に【クリア】の文字が表示されているけれど、少しも嬉しくない。
人のものを、それも先生のものを切り刻んでしまうなんて、とんでもないことだった。
「君達なにしてるの? 今は授業中でしょう?」
ボロボロになった先生の靴を前にして立ち尽くしていると、間の悪いことに事務の先生に見つかってしまった。
「俺たちは、別に」
咄嗟に靴を自分の背中に隠して言い訳を始める昇。
だけど隠すのが一瞬だけ遅れてしまった。
事務の先生は眉を吊り上げて近づいてきたのだ。
「なにを隠したのか見せなさい」
険しい声色で言われて昇が視線をそらせる。
全身から汗が吹き出していたけえど、どうせバレることだ。
ここで白状しておいたほうがいい。
「ごめんなさい」
私は小さな声でそう言うと、昇の手から靴を受け取った。



