☆☆☆
みんなに流されるように【R‐リアル】に登録して、一分も経たないうちに最初の通知が全員に届いていた。
【1回目
今から1時間以内に自分が逆立ちをしている動画を撮影して投稿してください】
その通知を見た美穂が「げっ」と小さく声を出した。
見ると顔を歪めてスマホ画面を見つめている。
「美穂、どうしたの?」
「逆立ち苦手なんだよね」
小さな声で言ってため息を吐き出す。
さっそく難しい通知に直面してしまったみたいだ。
「知里は逆立ちできる?」
隣の席で同じようにスマホ画面を見つめている知里へ聞くと、知里は笑顔で頷いた。
「できるよ。こう見えて運動神経はいいんだよね」
と、自分のふっくらした頬を指先でつまんだ。
「逆立ちくらい簡単だろ」
「簡単じゃないの!」
昇の言葉に知里が言い返している。
そうこうしている間に時間は過ぎていき、ホームルームが始まってしまいそうだ。
みんなに流されるように【R‐リアル】に登録して、一分も経たないうちに最初の通知が全員に届いていた。
【1回目
今から1時間以内に自分が逆立ちをしている動画を撮影して投稿してください】
その通知を見た美穂が「げっ」と小さく声を出した。
見ると顔を歪めてスマホ画面を見つめている。
「美穂、どうしたの?」
「逆立ち苦手なんだよね」
小さな声で言ってため息を吐き出す。
さっそく難しい通知に直面してしまったみたいだ。
「知里は逆立ちできる?」
隣の席で同じようにスマホ画面を見つめている知里へ聞くと、知里は笑顔で頷いた。
「できるよ。こう見えて運動神経はいいんだよね」
と、自分のふっくらした頬を指先でつまんだ。
「逆立ちくらい簡単だろ」
「簡単じゃないの!」
昇の言葉に知里が言い返している。
そうこうしている間に時間は過ぎていき、ホームルームが始まってしまいそうだ。



