手を使って殺すよりも踏み潰して殺すほうがずっと楽だとわかっているのに、なかなかできない。
気がつけば拳を握りしめて手のひらにはジットリと汗が滲んできていた。
「早く! 俺が撮影する時間がなくなる!」
昇に急かされた知里が気を決したように土の上の無抵抗なカエルを踏みつけた。
カエルの体は半分土に埋もれてしまう。
それでも生きている。
次に美穂が踏みつけた。
カエルの足が妙な方向を向く。
それでもカエルは逃げようとしている。
最後に私が思いっきり踏みつけた。
カエルはついに動きを止めた。
土に埋もれてペタンコになったカエルから視線をそらす。
「よし、次は俺の番だ」
昇のスマホを受け取り、撮影を開始する。
その間に知里と美穂は動画を【R- アプリ】に投稿している。
「カエルがいたぞ」
気がつけば拳を握りしめて手のひらにはジットリと汗が滲んできていた。
「早く! 俺が撮影する時間がなくなる!」
昇に急かされた知里が気を決したように土の上の無抵抗なカエルを踏みつけた。
カエルの体は半分土に埋もれてしまう。
それでも生きている。
次に美穂が踏みつけた。
カエルの足が妙な方向を向く。
それでもカエルは逃げようとしている。
最後に私が思いっきり踏みつけた。
カエルはついに動きを止めた。
土に埋もれてペタンコになったカエルから視線をそらす。
「よし、次は俺の番だ」
昇のスマホを受け取り、撮影を開始する。
その間に知里と美穂は動画を【R- アプリ】に投稿している。
「カエルがいたぞ」



