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翌日の月曜日、学校へ行くと菅原先生の話題でもちきりだった。

みんな先生がどうして亡くなったのか知らないみたいで『事故に遭った』とか『もともと病気だったんだ』とか、憶測ばかりが飛び交っている。

「瞳、大丈夫？」
そんな声に我に返ると知里が心配そうな表情でこちらを見つめていた。

無意識のうちに２年B組に到着して席に座り、ぼーっとしていたみたいだ。
「あ、うん。大丈夫だよ」

そう言って微笑んでみたけれえど、笑顔は引きつってうまくいかなかった。
「菅原先生が死んじゃったなんて、まだ信じられないよね」

「そうだよね」
知里も他の子たちもまだ夢の中にいるような感覚なんだろう。

あまりにも現実味がなかった。
「ふたりとも、明日先生の葬儀だって。クラス委員長の瞳は参加できるって」

そう伝えてきたのは美穂だった。
美穂の目は赤く染まっていて、昨日は沢山泣いたんだろうということがわかった。

「葬儀……」
その言葉をぼんやりと呟く。
人が死んだら葬儀をする。