白い服
「わぁ、すっごくキレイだよキイちゃん!」
今日は大学の文芸サークルのパーティだった。
ユウジ先輩が大きな文学賞に入賞して、作家デビューすることが決まったからだ。
私たち後輩はみんな着飾って先輩のお祝いに駆けつける予定になっている。
「真っ白って、どうかな」
キイちゃんは細い体にウエディングドレスのような純白のドレスを身に着けて気恥ずかしそうにうつむいた。
でも、鏡の中に写っているキイちゃんにはよく似合っていると思う。
「キイちゃんは色白で肌もキレイだから大丈夫だよ!」
そう言いながら私は自分が着るための薄ピンク色のドレスをクローゼットから取り出した。
決して派手じゃなく、だけどふわりとした女性らしいドレスだ。
「でも、やっぱり違う色がいいな」
「キイちゃんは私が選んだドレスが嫌?」
「そ、そういうんじゃないけど」
キイちゃんが慌てて首を左右に振る。
今回のために、私がキイちゃんのドレスも見立てて購入していたのだ。
「そのドレスはキイちゃんにプレゼントしてあげる。だから着てくれる?」
そこまで言われるとキイちゃんは断れなくなると知っていて。
それから数時間後、私達は大学のパーティ会場の中にいた。
会場と言っても普段普通に講義で使っている部屋を貸してもらい、そこに食べ物や飲み物を並べただけの簡素なものだった。
それでも中にはいるとホワイトボードに大きく『ユウジ先輩文学賞入賞おめでとう!』と、後輩たちからのメッセージが寄せられていて、それらしい見栄えになっている。
私とキイちゃんも先輩へ向けたメッセージをホワイトボードに書いて、パーティーは始まった。
「ユウジ、やっぱお前はすげぇな!」
「ユウジくんおめでとう!」
「ユウジ先輩。本買いますね」
パーティーには文芸サークルの生徒だけじゃなくユウジ先輩の友達や同級生も参加してにぎやかなものになった。
ユウジ先輩が後輩たちに近づいてきたとき、私はぶどうジュースの入ったグラス片手にキイちゃんに近づいた。
だけどその後、キイちゃんのことを心配するユウジ先輩を見て途端に興味がなくなった。
「なぁんだ」
そうつぶやいて私は新しいジュースを一気飲みした。
「わぁ、すっごくキレイだよキイちゃん!」
今日は大学の文芸サークルのパーティだった。
ユウジ先輩が大きな文学賞に入賞して、作家デビューすることが決まったからだ。
私たち後輩はみんな着飾って先輩のお祝いに駆けつける予定になっている。
「真っ白って、どうかな」
キイちゃんは細い体にウエディングドレスのような純白のドレスを身に着けて気恥ずかしそうにうつむいた。
でも、鏡の中に写っているキイちゃんにはよく似合っていると思う。
「キイちゃんは色白で肌もキレイだから大丈夫だよ!」
そう言いながら私は自分が着るための薄ピンク色のドレスをクローゼットから取り出した。
決して派手じゃなく、だけどふわりとした女性らしいドレスだ。
「でも、やっぱり違う色がいいな」
「キイちゃんは私が選んだドレスが嫌?」
「そ、そういうんじゃないけど」
キイちゃんが慌てて首を左右に振る。
今回のために、私がキイちゃんのドレスも見立てて購入していたのだ。
「そのドレスはキイちゃんにプレゼントしてあげる。だから着てくれる?」
そこまで言われるとキイちゃんは断れなくなると知っていて。
それから数時間後、私達は大学のパーティ会場の中にいた。
会場と言っても普段普通に講義で使っている部屋を貸してもらい、そこに食べ物や飲み物を並べただけの簡素なものだった。
それでも中にはいるとホワイトボードに大きく『ユウジ先輩文学賞入賞おめでとう!』と、後輩たちからのメッセージが寄せられていて、それらしい見栄えになっている。
私とキイちゃんも先輩へ向けたメッセージをホワイトボードに書いて、パーティーは始まった。
「ユウジ、やっぱお前はすげぇな!」
「ユウジくんおめでとう!」
「ユウジ先輩。本買いますね」
パーティーには文芸サークルの生徒だけじゃなくユウジ先輩の友達や同級生も参加してにぎやかなものになった。
ユウジ先輩が後輩たちに近づいてきたとき、私はぶどうジュースの入ったグラス片手にキイちゃんに近づいた。
だけどその後、キイちゃんのことを心配するユウジ先輩を見て途端に興味がなくなった。
「なぁんだ」
そうつぶやいて私は新しいジュースを一気飲みした。



