タマ
学校までの道を歩いているとそこに蛇の抜け殻が落ちていた。
「うわっ」
驚いて飛び退いても、心臓がドキドキしている。
「若菜ちゃんって蛇苦手なんだっけ?」
友達の洋子ちゃんが蛇の抜け殻と若菜を交互に見て言った。
「うん。大嫌い!」
ブルブルと震える若菜は少し青ざめて答えた。
「蛇って、ただの抜け殻じゃん。こんなのも怖いの?」
洋子ちゃんは指先で蛇の抜け殻をつまみ上げています。
それを見ただけで若菜はもう大騒ぎ。
だって、蛇ってにょとにょろ動くし、自分よりも大きなものを丸呑みしちゃうし、舌の先が2つに分かれるし。
なんだか気持ちが悪い要素ばかりが集まっている。
一方の洋子ちゃんは「蛇の顔ってかわいいじゃん。目がクリクリしてて、口元も笑ってるみたいに見えるよ」なんて言っている。
きっと、蛇好きな人に蛇の嫌いな人の気持はわからない。
「私トイレに寄ってから行くね」
小学校に到着してすぐに若菜は女子トイレへと向かった。
さっき蛇の抜け殻を見て驚いてから、なんだかトイレに行きたくなっていたのだ。
用をすませて教室へ行くと洋子ちゃんと友達のトモちゃんがきゃあきゃあ騒いでいた。
「おはようトモちゃん」
「あ、おはよう若菜ちゃん! 今日の放課後洋子ちゃんが私の家に来ることになったんだけど、一緒に来る?」
「え? 放課後遊ぶの?」
「うん! 私の家にのタマを見に来るんだよ」
トモちゃんの言葉に若菜は目を輝かせた。
トモちゃんの家にネコがいるなんて初めて知った。
蛇と違ってネコは毛がふわふわしているし、すっごく可愛い。
「でも、若菜ちゃん……」
「もちろん、行く!」
洋子ちゃんがなにか言いかける前に若菜はそう返事をしていた。
「じゃあ決まりね!」
トモちゃんが決定する中、洋子ちゃんだけなぜか浮かない顔をしていたのだった。
その日の放課後、約束通りトモちゃんの家にやってきた若菜はタマを見た瞬間悲鳴を上げて腰を抜かしていた。
「だから、言おうとしたのに」
真っ青なかおでガタガタ震えている若菜を見て、洋子ちゃんはそう呟いたのだった。
学校までの道を歩いているとそこに蛇の抜け殻が落ちていた。
「うわっ」
驚いて飛び退いても、心臓がドキドキしている。
「若菜ちゃんって蛇苦手なんだっけ?」
友達の洋子ちゃんが蛇の抜け殻と若菜を交互に見て言った。
「うん。大嫌い!」
ブルブルと震える若菜は少し青ざめて答えた。
「蛇って、ただの抜け殻じゃん。こんなのも怖いの?」
洋子ちゃんは指先で蛇の抜け殻をつまみ上げています。
それを見ただけで若菜はもう大騒ぎ。
だって、蛇ってにょとにょろ動くし、自分よりも大きなものを丸呑みしちゃうし、舌の先が2つに分かれるし。
なんだか気持ちが悪い要素ばかりが集まっている。
一方の洋子ちゃんは「蛇の顔ってかわいいじゃん。目がクリクリしてて、口元も笑ってるみたいに見えるよ」なんて言っている。
きっと、蛇好きな人に蛇の嫌いな人の気持はわからない。
「私トイレに寄ってから行くね」
小学校に到着してすぐに若菜は女子トイレへと向かった。
さっき蛇の抜け殻を見て驚いてから、なんだかトイレに行きたくなっていたのだ。
用をすませて教室へ行くと洋子ちゃんと友達のトモちゃんがきゃあきゃあ騒いでいた。
「おはようトモちゃん」
「あ、おはよう若菜ちゃん! 今日の放課後洋子ちゃんが私の家に来ることになったんだけど、一緒に来る?」
「え? 放課後遊ぶの?」
「うん! 私の家にのタマを見に来るんだよ」
トモちゃんの言葉に若菜は目を輝かせた。
トモちゃんの家にネコがいるなんて初めて知った。
蛇と違ってネコは毛がふわふわしているし、すっごく可愛い。
「でも、若菜ちゃん……」
「もちろん、行く!」
洋子ちゃんがなにか言いかける前に若菜はそう返事をしていた。
「じゃあ決まりね!」
トモちゃんが決定する中、洋子ちゃんだけなぜか浮かない顔をしていたのだった。
その日の放課後、約束通りトモちゃんの家にやってきた若菜はタマを見た瞬間悲鳴を上げて腰を抜かしていた。
「だから、言おうとしたのに」
真っ青なかおでガタガタ震えている若菜を見て、洋子ちゃんはそう呟いたのだった。



