***
「春風さん、ちょっといい?」
翌朝教室に行くと、クラスメイトの女子数人にぐるっと囲まれた。
特進科っていっても、みんながみんな勉強一筋! っていうわけじゃない。
今、わたしの目の前にいる子たちは、クラスの中でもちょっと大人っぽくてオシャレな属性の女の子たちで、シンプルなこの制服でさえ、とってもオシャレに着こなしている。
「な、なに?」
いや、どう考えたって、昨日のアレしかないと思うんだけど!
やっぱり特進科でもこういうことってあるんだ……。
「ねえ、どうやってスイーツ王子と知り合ったの?」
「あのあと二人きりでどこかに行ったんでしょ?」
「ひょっとして付き合ってるの?」
一斉にまくし立てられ、頭がパンクしそう!
「ち、ちょっと待って。付き合ってるとか、そういうのじゃないから」
「じゃあ、なんなの?」
「えーっと、スイーツの先生……をしてもらってて」
「スイーツの先生って。スイーツ王子に、スイーツの指導を受けてるってこと?」
「なんで春風さんがそんなことしてるの?」
「それは……」
さすがに『実は転科を考えています』とは言えないよ……。
「ねえ。ってことはさ、昨日のアレって、『これも勉強だ』とか言って、二人でスイーツを食べに行ったってことなんじゃないの?」
一人がそう言うと、みんながハッと息を呑み、わたしのことをじっと見つめてくる。
これ、絶対マズい方向に行ってる気しかしないってば!
「春風さん、ちょっといい?」
翌朝教室に行くと、クラスメイトの女子数人にぐるっと囲まれた。
特進科っていっても、みんながみんな勉強一筋! っていうわけじゃない。
今、わたしの目の前にいる子たちは、クラスの中でもちょっと大人っぽくてオシャレな属性の女の子たちで、シンプルなこの制服でさえ、とってもオシャレに着こなしている。
「な、なに?」
いや、どう考えたって、昨日のアレしかないと思うんだけど!
やっぱり特進科でもこういうことってあるんだ……。
「ねえ、どうやってスイーツ王子と知り合ったの?」
「あのあと二人きりでどこかに行ったんでしょ?」
「ひょっとして付き合ってるの?」
一斉にまくし立てられ、頭がパンクしそう!
「ち、ちょっと待って。付き合ってるとか、そういうのじゃないから」
「じゃあ、なんなの?」
「えーっと、スイーツの先生……をしてもらってて」
「スイーツの先生って。スイーツ王子に、スイーツの指導を受けてるってこと?」
「なんで春風さんがそんなことしてるの?」
「それは……」
さすがに『実は転科を考えています』とは言えないよ……。
「ねえ。ってことはさ、昨日のアレって、『これも勉強だ』とか言って、二人でスイーツを食べに行ったってことなんじゃないの?」
一人がそう言うと、みんながハッと息を呑み、わたしのことをじっと見つめてくる。
これ、絶対マズい方向に行ってる気しかしないってば!



