そういえばウワサのスイーツ王子って、それぞれの専攻の成績トップの人たちなんだっけ?
だったら、この人たちに教えてもらうのが、合格への一番の近道なんじゃない?
目の前にいるクロくんは怖いけど、他の人たちはなんだか優しそうだし。
それに、クロくんが怖いからっていう理由だけで逃げて、もし転科試験に落ちたりしたら、悔やんでも悔やみきれない。
そうだよ。迷う理由なんてないじゃない。
「や、やっぱりお願いします。わたしに、スイーツの作り方を教えてください。わたし、どうしてもスイーツ科に転科したいんです。お願いします!」
クロくんたちに向かってがばっと頭を下げる。
「俺はチョコレート専攻だから、チョコしか教えられない。他のは他のヤツに自分で頼め。わかったな」
「わ、わかりました」
そう言い終えると、クロくんはさっさと一人で実習室を出ていってしまった。
……なんだか嵐みたいな人だったな。
すっごく怖かったけど……こんなダメダメな超初心者のわたしの特訓を申し出てくれるなんて、ひょっとしたら、とても親切な人なのかも。
すっっっっごく怖かったけどね!
「そんじゃ、とりあえず自己紹介でもしときますかー」
そう軽い調子で言ったのは、赤い髪と瞳の男の子。
だったら、この人たちに教えてもらうのが、合格への一番の近道なんじゃない?
目の前にいるクロくんは怖いけど、他の人たちはなんだか優しそうだし。
それに、クロくんが怖いからっていう理由だけで逃げて、もし転科試験に落ちたりしたら、悔やんでも悔やみきれない。
そうだよ。迷う理由なんてないじゃない。
「や、やっぱりお願いします。わたしに、スイーツの作り方を教えてください。わたし、どうしてもスイーツ科に転科したいんです。お願いします!」
クロくんたちに向かってがばっと頭を下げる。
「俺はチョコレート専攻だから、チョコしか教えられない。他のは他のヤツに自分で頼め。わかったな」
「わ、わかりました」
そう言い終えると、クロくんはさっさと一人で実習室を出ていってしまった。
……なんだか嵐みたいな人だったな。
すっごく怖かったけど……こんなダメダメな超初心者のわたしの特訓を申し出てくれるなんて、ひょっとしたら、とても親切な人なのかも。
すっっっっごく怖かったけどね!
「そんじゃ、とりあえず自己紹介でもしときますかー」
そう軽い調子で言ったのは、赤い髪と瞳の男の子。



