「じゃじゃーん! これは、ボクたちからのお祝いでーす!」
「うわわっ、すごーい!」
イチゴくんが効果音付きでお披露目してくれたのは、なんと四段重ねのケーキ!
一番上にはイチゴがたっぷり。
二段目には、ぐるっと色とりどりのマカロンが。
三段目にはトリュフ、四段目には練り切りのお花が咲いている。
「全部乗せの贅沢ケーキ。どうだ、うまそうだろ!」
「うん! こんなの、見たことも聞いたこともないよ」
「ほらほら、早く食べよー」
「っていうか、これ、どうやって切るんだよ」
「一段ずつ切るしかなさそうだね」
「でしたら、四回楽しめますね」
みんなでわいわいおしゃべりしながら、一段一段食べ進めていく。
「さあ、これで最後ですね」
一番下のケーキに、アズくんが包丁を入れる。
「そうだな。これで、最後だ」
「ボク、もっと食べたかったなー」
「でも、そのくらいが、ちょうどいいんじゃない?」
「ねえ、みんな。いなくなったり……しないよね?」
みんなの顔を見ていたら、なぜだか急にみんなが消えてしまうんじゃないかという不安に襲われ、おそるおそるみんなに尋ねた。
「心愛さん、さあどうぞ。召し上がれ」
わたしの問いには答えず、アズくんがケーキの乗ったお皿をわたしに差し出した。
「うん。……ありがとう。おいしそう」
「うわわっ、すごーい!」
イチゴくんが効果音付きでお披露目してくれたのは、なんと四段重ねのケーキ!
一番上にはイチゴがたっぷり。
二段目には、ぐるっと色とりどりのマカロンが。
三段目にはトリュフ、四段目には練り切りのお花が咲いている。
「全部乗せの贅沢ケーキ。どうだ、うまそうだろ!」
「うん! こんなの、見たことも聞いたこともないよ」
「ほらほら、早く食べよー」
「っていうか、これ、どうやって切るんだよ」
「一段ずつ切るしかなさそうだね」
「でしたら、四回楽しめますね」
みんなでわいわいおしゃべりしながら、一段一段食べ進めていく。
「さあ、これで最後ですね」
一番下のケーキに、アズくんが包丁を入れる。
「そうだな。これで、最後だ」
「ボク、もっと食べたかったなー」
「でも、そのくらいが、ちょうどいいんじゃない?」
「ねえ、みんな。いなくなったり……しないよね?」
みんなの顔を見ていたら、なぜだか急にみんなが消えてしまうんじゃないかという不安に襲われ、おそるおそるみんなに尋ねた。
「心愛さん、さあどうぞ。召し上がれ」
わたしの問いには答えず、アズくんがケーキの乗ったお皿をわたしに差し出した。
「うん。……ありがとう。おいしそう」



