鳳凰幹部の強さは本物であって、たった3人の助っ人で間違いなく戦況は変わった。



鎮静剤で眠りについた隼太くんを庇いながら圧倒する晴人に、人だかりに突っ込んでいく輝くん。




そして、私を守りながら戦う颯くん。




初代ベルならどうしていたか…そればかり考えてる。
















まもなくして、戦いに終止符を打って相手は退散していった。




これだけでは終わらない。


そう言い残して…




「ななせ、遅くなって悪い。帰ろう」



「本当に助けてくれてありがとう…」




晴人くんはまた私を落ち着かせるように、頭を撫でてからバイクに乗せてくれる。



戻ってからはすぐに隼太くん以外の幹部が、幹部室に集まった。




状況を説明して…隼太くんがどうして暴走したのか聞いて、私は口走ってはいけないことを言って後に後悔することになるのだ。



...この時薔薇の花びらは徐々に散り、残りわずかにまで迫っている。