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「今から読み聞かせするから、眠くなったら遠慮なく寝ちゃっていいからね?」


「うん、七瀬。俺の言ったことと色々間違ってんね」


「隼太くんが朝弱いのは、夜眠れてないからだと思ったの。この本読めば明日ばっちり起きれるよ」


「ああ、そゆこと。押し切ってくかんじね」




颯くんの意外な一面を知ってから、すぐに隼太くん達は帰ってきた。


ご飯を食べて寝支度を整えれば、今日の報告といって強引に隼太くんの部屋に押し込まれている。


だから、私も彼が求めていることが本じゃないことをわかってる上で、強引に押し切ろうとしているのだ。



ダメかな…、と諦めかけた時。

私の作戦は見事に成功した。
隼太くんが折れてくれたと言った方が正しいけど…




「それだけ俺を眠らせる自信があるなら…ま、いいか。いいよ聞く。そのかわり読み終わっても俺が起きてたらその時は好きにさせてもらうよ」



「それはちょっと怖いけど…頑張って読むね?」