こうなったらもう、単刀直入に言うしかない!
「授業にはちゃんと出たい…!クラスには友達もいるから会えないのは…やだ、」
「そのおねだりかわいーけど昨日ベルから逃げて、信用ゼロだからなあ」
うっ…このままお願いしても隼太くんは聞き入れてくれない。
でも、だめとは言われてないから何か試しているようにも窺える。
学校に行かせれば私が逃げ出すリスクを懸念している…
隼太くんならどうにか見つけ出しそうだけどそれは置いといて。
どうにか私がまたここへ帰ってくる保証、若しくは同じ様なリスクを負えばいい。
みんなが敬う雲の上の存在の人に、お願いでとどまらず交渉なんて恐れ多いけど、
「学校へ行きたいお願いを聞いてくれるなら…私も、隼太くんのお願いを1つ聞くのはどうデスカ」
「はは、なんで最後カタコトなの。さすがベルだね、ちゃあんと俺をわかってる」


