恥ずかしさから離れるように隼太くんの胸を押し返す。


それを許してくれない彼は両腕をシーツに縫いとめるように押さえた。




「ん…やぁっ…!」



「ずいぶん可愛い声出すじゃんお前」




やっと離れたかと思えば余裕のない私を見て、妖しく笑みを浮かべる。




「キス、好きなんだ?」




そんなの言えるわけないのに煽って…




「…っん」



再び唇が重なる。




身体全体が熱に帯びて初めての感覚に戸惑う。

頭ではダメだとわかっているのに何も考えられなくて。





───本能に逆らえなかった