私が部屋へと向かった後───
「晴人くんって中々に性格悪いよね。なあちゃん純粋そうだから大変だろうな」
「毎日ああじゃ面倒なんだよ。適任がいてラッキー…つか、面白がってるおまえも相当だからな」
「ま、あのポンコツ相手じゃ隼太くんは欲情しないと思うけどね」
「いや、案外その逆かもよ?なあちゃん結構可愛いし」
「まあ、それは確かに言えてる…じゃなくて絶対あいつはない!」
完全に面白がってる3人の会話。
晴人くんに関しては確信犯で、輝くんは高みの見物、颯くんは顔を真っ赤にして耳がピクっと動かして…
私はその会話を知らずに部屋へと入っていた───


