何をしても見えてしまう気がするし、こんな短いスカートが似合うモデル体型でもなく極々普通。


ブラウスだって、これは豊かな胸の持ち主用で貧相な私にはすかすか。



鏡に映る私は制服を着てるのではなく、着られている。




「七瀬、出てくんの遅い。入るよ」



「うわー開けないでって言ったじゃん!隼太くんのばか〜」



「着替えてんだからいーだろ」



「よ、良くないよ。着替えるから出てって」




隼太くんの背中をぐいぐい押して外へ出そうとするけど、ビクともしない。



「七瀬、着替えんのはなしだ。ほら、このまま荷物取りに行くよ」



「…へ?」



今の私の話聞こえてない…?
腕を引っ張られてよろめきそうになりながらも、隼太くんについて行く。