輝くんと颯くん、2人はここへ来てから言い合ってるところしか見てないけどこれが喧嘩するほど仲がいいってやつ?
「晴人くんから、みんな同い年って聞いたんだけど私誰も見たことないな」
「ああ、目立つから極力教室には行かないように言われてんの。テストの点数が良ければ進級できる」
「みんな、授業出なくてもいい点数取れるなんてすごいね?」
当たりは強いんだけど、案外颯くん優しいんだよね。
そんなことも知らねーのかよって言いたげにしながらもちゃんと説明をしてくれる。
怖いけど憎めないなあ。
授業なしにどうやって勉強してるのか聞こうとした時に、隼太くんによって遮られる。
「七瀬、俺たち鳳凰にとってベルは何よりも特別。だから、ベル用の制服に着替えてもらうからこっちついてきて」
「え、はじめて知った…」
「ほんと何も知らないでこの学校来たんだ?」
「ここの学校の近くの書店に惹かれて入っただけだから…」
「はは、それは晴人に読書ばかって言われるわけだ」
何も言い返せなくてあははと笑って乗り切った。
今まで読書ばかなんて言われなかったから気にしなかったけど…
確かに私の生活って本を中心に動いている。
…ほかに趣味見つけよ。


