気だるげな彼と反対の方向で、担がれてるから彼の顔の横に私のお尻がある。
つまり、すれ違う人には私のお尻が目に入ることになる。
は、恥ずかしい…!
「ね、ねえ、鳳凰の幹部?さん。もう逃げません。逃げないからおろして」
「おまえ俺の名前知らねーの?安西晴人だ。おまえと同い年」
「え?そうなの…じゃなくてそうなんですか?」
「だるいしめんどいからその敬語もやめろ」
「わかったありがとう?」
なんで疑問形なんだよって言いながら、笑ってた雰囲気はあったけどおろしてくれず…。
まだ制服じゃないだけマシなのかなぁ。
スカートだったら見えてもいい黒パンが見えちゃうかもで申し訳なかったから今はその心配がない…。


