｢里菜ちゃんから、大人のシーンがある漫画見せられて、それが隼太くんに似てて自分と重ねたら、急に恥ずかしくなっちゃったの！｣


開き直って早口で言うと、隼太くんはポカンと口を開けていた。

その後、片手で口を抑えて少し赤くなっている顔を隠している。


｢引いたでしょ…？｣

｢いや、引かないよ。むしろ嬉しい｣

｢う、嬉しいの？｣

｢ずっと俺の事考えてくれてたってことでしょ？ そのまま一生俺で頭の中いっぱいにしてよ｣


隼太くんは包み込むように、私を抱きしめてくれてお風呂上がりの石鹸の匂いが鼻を掠める。

引かれなくて良かった…。


｢あとね、七瀬が心の準備出来るまでいつまでも、俺は待つよ｣

｢え？｣

｢世界で1番大切な女だから｣

｢隼太くん…ありがとう。好き、大好き｣

｢俺は愛してるよ。俺に、愛を教えてくれてありがとう｣


いつか…私から隼太くんにスキンシップできるようになりたいと思いながら、キスの嵐を受け止めた。