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｢里菜ちゃん！会いたかったよ〜っおはよう｣

｢七瀬！？あ、あのその集団はどうしたの！？｣


私の後ろを見て、里菜ちゃんの大きな瞳が更に開いている。

まあ、里菜ちゃんに限らず他の人も黄色い悲鳴や、もはや声が出なくて、口をパクパクさせている人もいた。


うん、わかってた。こうなること。
何事もなかったかのように、授業受けるなんて無理に決まってる。


颯くんが初めて、付き添ってくれた時も凄かったから。


｢なんか色々と事が進んでいつの間にか…｣

｢進み過ぎてない？｣

｢うん、まあ…あはは｣


この状況だとどこから話していいのか、わからなくてとりあえず笑って誤魔化す。


隼太くんの事が好きって気づいて、それから南高襲撃事件があったから里菜ちゃんに、そのことをまだ伝えてないんだよね。


いつものように、休み時間になれば女の子達に囲まれるからその間に話そう。



｢私ね、隼太くんが好きで付き合うことになった｣

｢やっぱり！？ちょっと七瀬の雰囲気違ったからもしや？って思ってたの！おめでとう｣

｢里菜ちゃん…ありがとう｣



案の定、休み時間は女の子達に囲まれた隼太くんたち。

その隙にトイレへ行って話しているのだ。