「みんな…!無事でよかった」
切実にそう思う。
特に晴人くんにはマークが厳しかったから。
「おまえ、俺無理すんなって言わなかったか?」
「はい、すみません。言われました」
「ななに俺から離れるなって言ったんだけど、なんでわざわざ自分から危険なところに行くわけ?このポンコツ」
「う…、颯くん守ってくれてたのにほんとにご心配おかけしました」
「なあちゃん、ほーんとやることが大胆。これから俺たちのマークが厳しくなるから覚悟してね?」
「ほんとにごめんね。あと、マークとは…?」
晴人くん、颯くん、輝くんそれぞれに怒られて、私は深く頭を下げた。
そして、みんなが無事で私もまたみんなのところへ帰れて、嬉しくてホッとして…涙が出そうになる。
私がいなくなってから、すぐに放送が聞こえて放送室を目指してくれてたんだけど中々校舎に入れなかったらしい。
帰る時に昇降口らへんに人が転がってそう…・


