獣と呼ばれる冷酷総長はベルに真実の愛を求める



「大丈夫、ななはここでいつも通り能天気に笑ってれば、俺らが隼太くんを連れ帰ってくるから」




いつも意地悪でツンツンしてる颯くんは、こうやって私の気持ちが沈んでる時に絶対声をかけてくれる。


前ならここで私の考えを折っていたけど、皆と一緒に過ごして…大切な人ができて愛してしまったから。


どんなに危険でも、私も行きたい。



「…私が行けば戦えないから迷惑になるってわかってる。足手まといになってしまうことも」



言ってて自分がわがままだなって思ってきて、声が小さくなってしまう。


皆、戦うために行くって言ってる側から、戦うことに反対で迷惑をかけるだけ…

そんな人を連れて行ってくれるはずがない。



「ななせ、危険だと判断したら無理せず逃げるって約束できるか?」


「え?う、うん!約束する」



いつも気だるげでめんどくさがりな晴人くんから、想定外な言葉に一瞬戸惑った。


でも、すぐ前に颯くんが言っていたことを思い出す。

【いざとなった時の晴人くんはものすごく頼りになって強い】



ほんとにその通りで、お兄ちゃんのような安心感にプラスして1番頼もしいと思った。