旧校舎の一角で獣と呼ばれる4人の男たちは1つの机を囲むように腰を下ろした。



冷たい瞳、冷酷無慈悲と言われる男が口を開く。





「薔薇の花びらが散るまでに“ベル”を見つけ出す」





「やーっと鳳凰の総長様動いたね?」





「鳳凰の伝統をここで破るわけにもいかないからね」





「心の美しい女…とりあえず候補を何人か呼ぶ?1人心当たりある子がいるんだよね」




黄金色の髪に軽薄そうな男もまた口を開く。
冷血無慈悲な男は眉をピクっと動かす。



「それもっと詳しく」




「成績優秀で周りにいつも人が集まって本が大好きな少し変わっている子。
確か名前は───。」