好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「そうですね…。でも先輩とクリスマス当日も一緒に過ごしたいです…」

「それは俺も同じ。じゃあ~…うーん、イブにイルミネーション見に行って、そのまま俺の家に泊まる?」



ええ!?



先輩の家にお泊りですか…?



そそ、それって…。



「あ、変なことはしないよ、大丈夫」



先輩があたしの顔が赤くなったのに気が付いてにっこり笑った。



「なんか変なこと想像してた?」

「し…」



してました…。



でもそんなこと言えないっ!



先輩は分かっててあたしのことからかってるんだ…。



手のひらだなあ…。



「次の日もどうせ会うならっていうのもあるけど、小糸ちゃんともっと長い時間過ごしたいからさ」

「あたしも先輩と長く一緒にいたいです!」

「ありがと。多分ね、寝る部屋一緒は親が許さないと思うから別々で寝ることになるよ」



そ、そっか…。



なんかちょっと残念かも…。



でも先輩と一緒に寝るなんて、ドキドキしすぎて眠れないから良かったか…。



でもやばい、クリスマスがめちゃくちゃ楽しみになってきた…。



それからあたしは指折り数えてクリスマスを待ちわびた。



楽しみなことって本当に先が長く感じる…。