好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「どうしよう…。なんて返そうかな…」

「とりあえず遊びたいことは伝えとこう?」

「そうだね!」



なんて言ってたらチャイムが鳴った。



担任の先生が入ってくる。



「はい、席着いて~、携帯しまって~」



明莉がしぶしぶスマホを閉じて席に戻った。



クリスマスかあ…。



先輩とクリスマスについてなんの話もしてないけど、大丈夫だよね!?



会ってくれるよね…?



そのつもりでバイトのシフトも入れてないし…。



帰り道、それとなく先輩に聞いてみた。



「先輩…クリスマスって…」

「ああ! 何しようね。したいことある?」



会うことを前提に話してくれる先輩にホッとした。



わーい、先輩とクリスマスに会えるんだ!



彼氏と過ごすクリスマス…。



嬉しいな…。



ちなみに、明莉もホームルームが終わってから穂高先輩に返事をしたみたい。



『あたしは今のところ空いてるんですけど…先輩の予定が空いてれば一緒に遊びましょう!』



なんとももどかしい返事…。



でもクリスマス、明莉も穂高先輩と2人で遊べそうだね!



良かった良かった。



「したいこと…。あっ、先輩と一緒にイルミネーション見たいです!」

「イルミネーションか。いいね」



元々イルミネーション見るのは好きだったけど、今年、街のイルミネーションを見てたら、これを先輩と見るのはすごく幸せだろうなって思ったんだ。



今まで好きだったものがもっと特別になるから恋人がいるって幸せだね。



「イブは学校あるけどどうする? イブに見に行く?」



今年は、イブは学校で次の日のクリスマスからが冬休みだ。