好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「な~、これでいいと思う?」



穂高が文章が完成したのか俺に見せてくる。



『25日って何か予定ある? もしお互い暇なら一緒に何かしない?』



なんか微妙に遠回しだなあ…。



もっとはっきりクリスマス遊ぼうって誘えばいいのに。



でもめんどくさくなった俺は「いいんじゃない?」と適当に返した。



「適当だな…。渚くんと陽鞠ちゃんにも見てもらってくる!」



そう言って2階に行く穂高。



しばらくして戻ってきた。



「なんか部屋のドア閉まってたからさすがに入れなかった…」



そう…。



多分もう寝たと思う…。



もう23時だよ~…。



寝ようよ~…。



父さんと母さんもお風呂に入っていなかったので、相談相手を失った穂高は「もうこれで送るわ!」と言って元気に送ってた。



それから穂高は「今日泊めて?」と言ってきた。



もうなんでもいいです…。



好きにして…。



そのまま穂高を俺の部屋に泊めた。



俺はベッドで寝るからね…。



穂高は床で寝てね…。



と思ったのに、トイレで起きた穂高が寝ぼけて俺の布団に入ってきた。



男と2人で一つのベッド…。



楽しくない…。



けど落とすのも可哀想なのでそのまま我慢して寝た。



そして次の日も一緒に家を出る。



「もー穂高、小糸ちゃん待ってるから早くしてよ」

「待って待って、トイレだけ行かせて」

「置いてくよー…」



なんて言いながらも一緒に家を出て。



小糸ちゃんと待ち合わせしているいつもの公園では先に小糸ちゃんが待ってて。