好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

~風里~

穂高はなんだか最近楽しそうだ。



明莉ちゃんと結構連絡取ってるんだって。



「なあなあ、明莉ちゃんのこれどういう意味だと思う?」



たまに恋愛相談される。



「多分そんな深い意味ないんじゃない…?」

「まじか~…」



俺もべつに恋愛の達人とかじゃないよ。



俺に聞かれてもそんな良いアドバイスとかできないよ…。



「恋愛映画でも見て勉強するわ!」

「そう…」

「お前ん家で今日見るぞ~!」

「えっ、俺の家…?」



一人で見なよ…。



興味ないよ、俺…。



だけど穂高はそのまま家まで着いてきた。



まあ小糸ちゃんバイトだからいいか…。



「さー見るか~」



そう言って穂高がチョイスしたのは、人気少女漫画の実写映画。



参考になるんだろうか…。



しばらく2人で見てた。



まあそこそこ面白い…。



見てたら「ただいまー」と姉ちゃんが帰ってきた。



一緒に渚くんもいる。



「おー、穂高じゃん。久しぶり」

「渚くん! 久しぶり!」



渚くんはうちの家族の旅行にも参加するくらいうちの家族とも仲が良いから、俺の友達とも結構会ってる。



渚くんがテレビの画面をしげしげと見てくる。