好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「めっちゃおいしいです…!」



顔が輝いてる小糸ちゃんが超かわいくて。



思わず頭を撫でると、全員に見られた。



あっ、小糸ちゃんがまた赤くなってうつむいちゃった…。



「小糸ちゃん、風里がごめんね…」

「いえ…」

「誰に似たんだか…」



親に呆れられてる…。



多分だけどね、母さんと父さんがいつも家でイチャついてるの見慣れてるせいだと思うんだ。



だから俺が悪いんじゃないと思う。



姉ちゃんもよくうちで渚くんとイチャイチャしてるから、完全に遺伝だよね?



うん、これはしょうがない。



それからみんなでご飯を食べ終え、順番にお風呂に入って。



また俺の部屋で勉強再開。



しばらく勉強してたら穂高が寝落ちした。



「おーい、穂高~」

「ん~…」

「寝るなら布団で寝てよ」

「俺はまだ勉強する…」



しょうがないな…。



ほっとこう…。



しばらくしてから明莉ちゃんもウトウトしはじめた。



「明莉ちゃん、隣の部屋に布団敷いてるからそこで寝な?」

「…はい……」



動かなくなっちゃった…。



俺は2人に布団をかけてあげる。



もうちょっとしたらちゃんと起こそう…。



小糸ちゃんはというと、寝ないで一生懸命勉強してる。



その姿が小動物みたいでかわいい。



「小糸ちゃん」

「はい?」



俺に呼ばれて、ちょっと参考書を眺めたあとに俺のことを見る。



みんな寝てるしいいよね?