好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「やっぱもやもや…」

「あはは…」

「本当に結人くんとは何もなかったの?」

「ほんっとうに何もないです!」

「ふうん…」



なんか拗ねてる…。



かわいい…。



それから、結くんと一緒にお風呂に入ってる写真とかも出てきた。



ちょっと恥ずかしい!



あたしは思わずばっと写真を手で隠す。



「…見たよ」

「う…」

「お風呂…」



先輩は明らかにズーンとした表情をしている。



そんな顔をさせて申し訳ない…。



先輩が、床に置いたあたしの手の上から自分の手を乗せる。



そのまま指をからめた。



「俺ね、独占欲めっちゃ強いの…。すぐ嫉妬するし…」

「そ、そうなんですか…」



な、なんだろう、この雰囲気は…。



先輩がじっとあたしのことを見ている。



なんかドキドキが止まらないよ…!



「小糸ちゃんのことはね、できるだけ尊重して、大事にしたいと思ってるよ?」

「はい…」

「でもさ…やっぱ俺も男の子じゃん? キスしても…いい?」



手を絡めたまま、先輩があたしの唇を見る。



あたしの心臓は聞こえるんじゃないかっていうくらいドキドキ…。



ドキドキしすぎて胸が痛いくらい…。



あたしはゆっくりうなずいた。



先輩は「良かった」とちょっと笑って、ゆっくりあたしに顔を近づけてきた。