好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「すごーい! これ、小糸ちゃんが選んでくれたの?」

「はい!」

「すごい嬉しい~! 絵筆もね、ちょうど買い替えようと思ってたの」

「それは良かったです!」



喜んでもらえてよかった!!



先輩は嬉しそうに笑って、あたしの頭をなでなでしてくれた。



へへ…。



嬉しいな…。



「誕生日ってめっちゃ嬉しいね」

「そう言ってもらえて良かった…」

「ちょっと抱きしめてもいい?」

「へっ? い、いいですよ…」



先輩が優しく笑って、あたしをそっと抱きしめた。



ああ…。



ドキドキするなあ…。



しばらくそうされてて。



ちょっとしてからゆっくりと体を離した。



ちょっと寂しいとか思っちゃったりして…。



「あ、そうだ、小糸ちゃんも子供の頃のアルバム見せてよ」

「あたしのですか? いいですよ!」



あたしはそう言ってアルバムを何冊か持ってくる。



先輩と一緒に開いた。



なんか照れる…。



「わー、ちっこい小糸ちゃんだ。かわい~」

「はは…」

「面影あるねえ」



次々とめくっていくアルバム。



結くんと写ってるものも結構ある。