好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

~小糸~

今日は風里先輩のお誕生日!



あたしの家に招きます。



今日はお母さんが朝から仕事で留守にしてる。



っていうことは家に2人っきり…。



あれっ? なんにも気にしてなかったけど、もしかしてそういうこととかって…ある可能性ある…?



ええ、どうしよう!



先輩とそんな…。



嫌じゃないけど…は、恥ずかしいかも…。



でも、風里先輩だしね?



優しいし性欲もあんまりなさそうだから大丈夫…かな?



でもキスとか…。



あり得るのかな…。



そう思うとドキドキしまくって、なんだかちょっと緊張してきた。



いつもの公園に先輩を迎えに行く。



先に来てブランコに揺られてる先輩。



あたしは「先輩!」と声をかけた。



あたしの言葉に、顔を上げる。



今日もキラキラかっこいいです…。



「お誕生日おめでとうございます!」

「わーい、ありがとう。17歳になりました」

「おおー、大人ですね」



それから先輩と手を繋いであたしの家まで。



先輩は、あたしの家まで送ってくれたことは何度もあったけど、家の中に入るのは初めて。



あたしが緊張しちゃう…。



「おじゃましまーす」

「はーい」



そう広くないマンションの一室。



入ってすぐの部屋があたしの部屋だ。



「入ってください!」

「はーい」



部屋のドアを開ける。