好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

また先輩が手を繋いでくれて、一緒に近くのレストランに入った。



なんか先輩の前でたくさん食べすぎたかも…。



「たくさん食べる子の方がかわいいよ」



先輩はそう言ってくれたけど…。



恥ずかし!



それから一緒に電車に乗って帰り道。



同じ駅で降りてゆっくりと歩く。



帰りたくないな…。



だけど別れ道はだんだんと近づいてくる。



「じゃあまた…」

「えっ、家まで送らせてよ」

「うーん…。今日はこの時間だと市川さんがいるので…あたしはいつも通り公園で時間潰しです…」



あたしがそう言うと、先輩はちょっと驚いた表情。



「じゃあ俺の家くる? 俺の家で時間潰しなよ」



先輩が言った。



まさかのお誘い。



良いのかな…。



めっちゃ嬉しいけど…。



「良いよ、行こう」

「じゃあお言葉に甘えて…」

「これからは公園じゃなくて俺の家に来な?変なおじさんとかいたら怖いしさ」



先輩ってめっちゃ優しい…。



好きだなあ…。



ありがたく先輩の家にお邪魔させてもらうことにした。



手をつないで先輩の家まで歩く。



一緒にいる時間が伸びて嬉しい!



「ただいまー」

「お邪魔します…」



お家に到着した。



先輩の家に来るのは、この前のバーベキュー以来2回目。



この前は途中で帰っちゃったからろくに挨拶もできなかったな…。