好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

こうして、あたしの一人暮らしは決まった。



先輩に報告すると、いつもみたいに優しく笑ってくれて。



「小糸ちゃんともうこの公園で会う機会が減ると思うと寂しいけど…新しい家、いっぱい遊びに行かせてね?」

「はい、ぜひ!」



それから、亜子さんにもバイトを辞めること、家を出て一人暮らしを始めることを報告した。



「小糸ちゃんいなくなっちゃうの寂しい~…」

「離れてもまたたまに遊んでください!」

「絶対だよ! 小糸ちゃんには本当にいろいろとお世話になったから…」



そういう亜子さんと結くんは順調そうで。



本当に良かったなと思う。



新生活、何かと不安なこともあるけど。



あたしも一生懸命頑張ろう!



きっとその隣には先輩もいてくれる。



そう思ったら、あたしの未来は輝いて見えた。