その日、ちょうど小糸ちゃんと学校帰りに俺の家で勉強する約束をしてたので、俺の部屋で2人になったとき、小糸ちゃんの手をそっと握った。
「?」
小糸ちゃんがキョトンとした顔をしている。
「あのさ…」
「なんですか…? なんか嫌な予感…」
「うーん…まだちょっとその予感が当たるかどうか分からないんだけど…今日、綾乃っぽい人学校で見かけて…」
「えっ…」
小糸ちゃんが動揺した顔で俺を見る。
俺の握った手をぎゅっと握り返す。
「綾乃って…おととし先輩の修学旅行で会った元カノですよね…?」
「うん、そう…。でもね!? 確証はないんだよ!? 見間違えかもしれないし…」
俺の言葉に、小糸ちゃんは握った手からさらに指を絡ませた。
不安にさせてる…。
俺はそんな小糸ちゃんを抱きしめて背中をさすった。
「不安にさせてごめん~…」
「ううん…、先輩悪くない…。むしろ教えてくれてありがとうございます…。先輩の誠実さ伝わった…」
「もし綾乃だとしても出来るだけ無視するようにする…」
俺の言葉に、小糸ちゃんは小さくうなずいた。
それから俺の顔を見上げる。
我慢してそうな顔…。
その顔もかわいいとか思ってごめん…。
「元カノやだ~…」
「ね~、俺もやだ~…。過去の俺に小糸ちゃんのこと嫌な気持ちにさせるだけだから付き合うのやめとけって言いたい…」
「でもでも、浪人とかしてなければ綾乃さん4年生ですよね? すぐ卒業ですよね?」
「うん、それに4年生ってそんなに登校日多くないと思う…」
「それだけが救い…」
こんなに嫌な気持ちにさせるならやっぱり言わない方がよかったのかな…。
せめて確証持ってからにすれば良かった…。
考えてみたら、同じ学校に元恋人がいるかもなんて疑惑だけ持つの、結構しんどいよね…。
俺なんて小糸ちゃんのこと好きな男が同じ学校にいると思うだけで嫌なのに…。
ごめんね、小糸ちゃん…。
小糸ちゃんのことをしばらく抱きしめていた。
小糸ちゃんのことが大好き。
その小糸ちゃんを少しでも嫌な気持ちにさせた自分にがっかりした。
「?」
小糸ちゃんがキョトンとした顔をしている。
「あのさ…」
「なんですか…? なんか嫌な予感…」
「うーん…まだちょっとその予感が当たるかどうか分からないんだけど…今日、綾乃っぽい人学校で見かけて…」
「えっ…」
小糸ちゃんが動揺した顔で俺を見る。
俺の握った手をぎゅっと握り返す。
「綾乃って…おととし先輩の修学旅行で会った元カノですよね…?」
「うん、そう…。でもね!? 確証はないんだよ!? 見間違えかもしれないし…」
俺の言葉に、小糸ちゃんは握った手からさらに指を絡ませた。
不安にさせてる…。
俺はそんな小糸ちゃんを抱きしめて背中をさすった。
「不安にさせてごめん~…」
「ううん…、先輩悪くない…。むしろ教えてくれてありがとうございます…。先輩の誠実さ伝わった…」
「もし綾乃だとしても出来るだけ無視するようにする…」
俺の言葉に、小糸ちゃんは小さくうなずいた。
それから俺の顔を見上げる。
我慢してそうな顔…。
その顔もかわいいとか思ってごめん…。
「元カノやだ~…」
「ね~、俺もやだ~…。過去の俺に小糸ちゃんのこと嫌な気持ちにさせるだけだから付き合うのやめとけって言いたい…」
「でもでも、浪人とかしてなければ綾乃さん4年生ですよね? すぐ卒業ですよね?」
「うん、それに4年生ってそんなに登校日多くないと思う…」
「それだけが救い…」
こんなに嫌な気持ちにさせるならやっぱり言わない方がよかったのかな…。
せめて確証持ってからにすれば良かった…。
考えてみたら、同じ学校に元恋人がいるかもなんて疑惑だけ持つの、結構しんどいよね…。
俺なんて小糸ちゃんのこと好きな男が同じ学校にいると思うだけで嫌なのに…。
ごめんね、小糸ちゃん…。
小糸ちゃんのことをしばらく抱きしめていた。
小糸ちゃんのことが大好き。
その小糸ちゃんを少しでも嫌な気持ちにさせた自分にがっかりした。



