好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

それから穂高に分からないところとかを教えたりしてその日は一日過ごした。



お昼は明莉ちゃんと小糸ちゃんと4人で。



「明莉ちゃんは進路どうするの?」

「あたしは指定校推薦狙ってます」

「おお、結構成績いいんだね」



俺は小糸ちゃんの方を見て、ニコニコとほっぺをつつく。



「小糸ちゃんは指定校は無理なのかな~?」

「先輩たまにあたしのこと馬鹿にしますよね!」

「してないよ」

「どうせあたしは指定校なんて狙える成績じゃないですよ…」



拗ねちゃった。



俺はそんな小糸ちゃんをよしよし。



でも邪険に振り払われた…。



穂高は呆れた様子。



明莉ちゃんも苦笑してる。



俺が悪いか…。



「ごめんね?」

「あたしは先輩に待たされた分同じだけ待たせることにします」

「お、言うね」



小糸ちゃんの反撃。



俺たちのちょっとした痴話げんかは、穂高たちに静かに見守られていた。