好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「小糸ちゃんは平気なの? 風里こんな感じで」



叔父さんがそう言うと、風里先輩が心配そうな顔であたしを見た。



「あたしは…全然…。恥ずかしいですけど…」



そう言って顔が赤くなるのを感じる。



だって恥ずかしいもん…。



「小糸ちゃんは風里のどこが好きなの?」



へっ!?



そんなことこんな親戚の皆さんの前で言わないといけないんですか…!?



恥ずかしいんですけど…。



でも逃げられそうもない…。



「ふ、風里先輩は…すっごい優しくて…あたしを包み込んでくれる力があるから好きです…」



顔からプシュ~って音が聞こえるみたい。



恥ずかしいです…。



でも風里先輩は嬉しそうにさらにあたしを強く抱きしめた。



もう~…恥ずかしいのに…。



先輩の腕をパンチしたら、アハハと笑って解放してくれた。



それから、「良いこと聞けたし俺もお風呂入ろ~」と言って立ち上がる。



「小糸ちゃんも一緒に上あがろっか」



そう言ってあたしの手を引いて一緒に部屋まで連れて行ってくれる。



あたしは慌ててその場のみなさんにお辞儀をして出て行った。



先輩の部屋では、またあたしは先輩の腕の中…。