好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

『でも、思ったより肌の露出少なくて良かった~。足ちょっと出すぎだけど』

『またモラハラみたいなこと言ってる…』

『…そう言われないように気を付けます』



あたしは笑ってるクマのスタンプを送っておいた。



なんだかんだ言ったけど、先輩が喜んでくれたみたいで良かった。



それから次の日は自由行動だったので明莉と半日色々なところを回って、あたしたちは帰路に着いた。



去年先輩がそうしてくれたように、あたしも真っ先に先輩に会いに行こう!



あたしはお土産をたくさん持って、そのままの足で先輩の予備校のところで待っていた。



あと少しで先輩が出てくる時間のはず。



しばらく待っていたら、先輩が降りてくるのが見えた。



あたしは先輩に駆け寄る。



先輩は驚いた顔をしてあたしを見たあと、すぐに嬉しそうな顔に変わった。



「え~、何、来てくれたの?」

「はい! ただいまです!」

「おかえり~。疲れてるでしょ…。どっか入ろうか?」

「ううん、先輩の家にしましょう。先輩の勉強時間削りたくないし…」



というわけで一緒に先輩の家に手をつないで歩いた。



先輩はずっと嬉しそうにあたしの手をにぎにぎしてる。



「こんな重い荷物持ってここまでくるの大変だったでしょ」



そう言う先輩はあたしの荷物を持ってくれてて。



申し訳ないなあ。



でも『こういうのは俺に持たせてよ』だって…。



お言葉に甘えます…。



着いたお家で、先輩の部屋まで連れてかれる。



部屋の鍵を閉めて、先輩があたしを抱きしめた。



「会いたかったよ~」



そう言いながらあたしの身体を左右にゆっくり揺らす。



「あたしも会いたかったです」

「ふふ」



先輩がにっこり笑ってあたしにキスした。



それからあたしを床に座らせる。