好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「したいとか思わないの?」

「おも………う」

「かわいいね~!」



みんなが明莉のことを撫で繰り回す。



明莉もしたいとか思うんだ!



なんか意外!



あたしはそれになんか新鮮味を感じて。



「明莉から押し倒しなよ、穂高先輩奥手そうじゃん」

「ええっ? できないよそんなこと」

「それをするから上手くいくんじゃん~」



ああ、みんなで明莉にすごいこと言ってる…。



明莉がそんなんできるわけ…。



いや…穂高先輩にも無理か…。



じゃあやっぱ明莉が頑張るしかないのか…。



明莉はみんなからあれやこれやと教えられてテンパってる。



漫画だったら絶対目がぐるぐるになってると思う。



それから「うるさい! 何時だと思ってるの!」という見回りの先生のお叱りによってその場は解散になった。



はー…すごい会だった…。



明莉におやすみを告げて、次の日を迎えた。



次の日は、海~!



ホテルの前のプライベートビーチでマリンスポーツするの!



3日間の中で一番楽しみだった今日!



まあ先輩にとっては今日が一番嫌な日っぽいけど!



知らないもんね。



あたしはあたしで楽しむよ!



明莉と一緒に買いに行った新しい水着は超かわいい。



色はアプリコットでギンガムチェックのセットアップタイプの水着。



紐のところにリボンフリルがいくつもついてるの。



明莉とは色違いにしてて、明莉は淡いピンク。



2人で着たら、自分で言うのもなんだけど、本当にちょっと可愛い。



先輩に見せてあげようかな…。



あれだけ見たがってたもんね…。