好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「似合いますね! 良かった~」

「明日からこれするの楽しみ~」



ずっと嬉しそうな先輩があたしにはとにかく嬉しかった。



「あと…一応、こんなのもあります」



そう言って渡したのは、あたしがラッピングした袋。



「なになに? すごいたくさんくれるね」



先輩がそう言いながらそっと袋を開けた。



中に入れていたのは、あたしが今日の朝焼いたクッキーとお手紙。



「これ小糸ちゃんが焼いてくれたの!?」

「はい、先輩ほど上手く作れないけど…」

「なに~、超嬉しいんだけど。めっちゃおいしそうだし。あと手紙も…」

「手紙は! 恥ずかしいからあとで読んでください」



あたしも誕生日のとき先輩にお手紙もらったもん。



気絶しそうなくらい愛の言葉をたくさんもらったけど、あたしも同じくらい先輩のことが大好き。



その想いを込めて書いたら超恥ずかしい文章になっちゃった…。



絶対目の前で読まれたくない!



なのに、先輩はにやにやしながら手紙を開いた。



意地悪!