「顔赤いよ」
「…」
だってこんな風にする暗闇の中のキスなんて初めてだったんだもん…。
にやっと笑った先輩は、それからフォークでケーキを一口分すくって、あたしに持たせた。
「はい、食べさせて」
「え…」
「あーん」
先輩が口を開けて待ってる…。
あたしは仕方なく先輩の口にケーキを入れる。
ぱくっと口にした先輩は満足げ。
そのフォークを持って、もう一口分取って、今度はあたしに「あーん」と口を開けさせた。
あたしはそれを口に入れる。
甘酸っぱいイチゴの味が口の中に広がる。
先輩はにこっと笑った。
「あ…先輩にプレゼントあります!」
あたしは気を取り直すようにそう言った。
部屋の隅に置いてある紙袋たちに手を伸ばす。
「まず…はい!」
用意していたミニブーケを渡した。
青を基調にした綺麗なブーケ。
「わ~! ありがとう~!」
「それから…これも! どうぞ!」
「なに~?」
先輩に渡した小さい箱。
先輩がそっと開けた。
「わ! 時計だ!」
「勉強のときとか、試験のときに必要かと思って!」
「ありがとう~! めっちゃかっこいい!」
それほどしっかりしたブランド物っていうわけじゃないけど、今のあたしのバイト代で買える範囲でちょっとだけ奮発したんだ。
先輩が嬉しそうにさっそく腕につけてくれた。
「…」
だってこんな風にする暗闇の中のキスなんて初めてだったんだもん…。
にやっと笑った先輩は、それからフォークでケーキを一口分すくって、あたしに持たせた。
「はい、食べさせて」
「え…」
「あーん」
先輩が口を開けて待ってる…。
あたしは仕方なく先輩の口にケーキを入れる。
ぱくっと口にした先輩は満足げ。
そのフォークを持って、もう一口分取って、今度はあたしに「あーん」と口を開けさせた。
あたしはそれを口に入れる。
甘酸っぱいイチゴの味が口の中に広がる。
先輩はにこっと笑った。
「あ…先輩にプレゼントあります!」
あたしは気を取り直すようにそう言った。
部屋の隅に置いてある紙袋たちに手を伸ばす。
「まず…はい!」
用意していたミニブーケを渡した。
青を基調にした綺麗なブーケ。
「わ~! ありがとう~!」
「それから…これも! どうぞ!」
「なに~?」
先輩に渡した小さい箱。
先輩がそっと開けた。
「わ! 時計だ!」
「勉強のときとか、試験のときに必要かと思って!」
「ありがとう~! めっちゃかっこいい!」
それほどしっかりしたブランド物っていうわけじゃないけど、今のあたしのバイト代で買える範囲でちょっとだけ奮発したんだ。
先輩が嬉しそうにさっそく腕につけてくれた。



