好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

~小糸~

風里先輩のお誕生日!



0時になって先輩に直接おめでとうと言って、朝からは家でいろいろと準備した。



あ、もう家出る時間だ~。



今日はお化粧する!



最近ちょっと増やしたメイク道具。



不慣れだけど明莉と一緒に研究してるの。



明莉といえば、ようやく穂高先輩とチューできたって嬉しそうだった。



これからはもっと2人の距離が近づけばいいんだけど…。



それからちょっとメイクして、家を出た。



先輩と会う前に買い物するんだ~。



プレゼントやケーキ、その他いろいろ…。



買い物してちょっと休憩しようと入ったカフェで、たまたま結くんがいた。



き、気まずい…。



あたしはバレないように身を縮める。



結くんに対してこんな風に思うのが悲しいんだけどさ…。



って、あれ?



柱で見えなかったけど、結くんと一緒にいる人って…。



亜子さん…?



な、なんで!?



あの2人って仲良いの…?



前に1回なぜか一緒にご飯食べて話し込んでる雰囲気あったけど…。



今もなんか話し込んでるみたい…。



き、気になる…。



けど入っていけるわけもないので、あたしはバレないようにしばらくそこでやり過ごした。



先輩の授業が終わる頃にそっとカフェを出て、先輩の予備校に向かう。



歩いてる途中に、知らない男の人に話しかけられる…。



「君かわいいね~。何してるの?」

「べつに…」

「俺と一緒に遊ばない?」

「遊びません…」

「じゃあちょっとご飯だけでいいから付き合ってよ」