好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「それより幸せの気持ちが勝ちです…。なんか痛いのとか全部忘れちゃった…」

「そっか…」

「でも今日のために新しい下着買ったのにその出番なくこうなったのだけ心残りです…」



下着? 買ったの? 今日のために?



かわいいことするじゃん~…。



「明日見せてよ」

「明るいから嫌です…」



それは変わらないんだ…。



こんなにいろいろしたのに…。



2人でそのまま他愛もない会話をして、気が付いたらお互い眠っていた。



次の日起きると、胸の中に裸の小糸ちゃんがいて。



それがすごく幸せ…。



ちゅっと一瞬キスをした。



「ん…」



小糸ちゃんがゆっくりと目を開けた。



「おはよう」

「おはようございます…」



恥ずかしそうに布団で自分の身体を隠した。



昨日月明りでばっちり見たよ。



「ていうかあたしたち、髪の毛ボサボサですね」

「昨日髪の毛乾かさず寝ちゃったもんね」



俺はそう言いながら小糸ちゃんの髪を軽く手でとかす。



「俺見ないからシャワー浴びてきたら? 髪の毛乾かしてあげるよ」

「ありがとうございますっ」



俺は枕に顔を伏せた。



小糸ちゃんがベッドから降りるのが分かる。



それからシャワーの音がして、しばらくしたら浴衣姿の小糸ちゃんが出てきた。



浴衣もかわいいねえ。



「先輩も浴衣着て一緒に写真撮りましょ!」

「おっけ~」



布団から出て俺も浴衣を着た。



それから小糸ちゃんの髪の毛を乾かしてあげる。