好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「入れるよ…? 多分めっちゃ痛いと思うけど…」



コクコクとうなずく小糸ちゃんの手をさらに強く握った。



「いっ…」



小糸ちゃんの手の力が強くなった。



俺の手が折れそうなくらい…。



「体の力抜いて…」

「んっ…」



めっちゃ痛そうだ…。



どうしよう、可哀想すぎるんだけど…。



「やめる…?」



俺の言葉に、小糸ちゃんが強めに首を横に振った。



わかった、やめないよ。やめないけど…。



小糸ちゃんの腰の下にクッションを入れる。



それからなんとか…。



「ん、全部入った」

「…」



痛いよね…。



小糸ちゃんの唇にとにかくキスした。



キスすると幸せホルモンが出て痛みがちょっと和らぐらしいよ…。



キスしながらなんとか最後までして。



「おつかれさま」



小糸ちゃんのことを抱きしめた。



小糸ちゃんが抱きしめ返してくれる。



かわいい…。



小糸ちゃんの髪をかきわけるようにして撫でた。



小糸ちゃんの顔をじっと見ると、小糸ちゃんが俺にキスを一瞬してから俺の胸に縋りついた。



かわいすぎて頭おかしくなりそうだ…。



「幸せです…」

「うあ~…俺の方がやばい」

「へへ…」

「痛くしてごめんね…」



俺がそう言うとぶんぶんと首を横に振った。