好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「小糸ちゃんもつけていいよ」



俺が言うと、小糸ちゃんが俺の胸に軽く手を乗せた。



緊張したように、俺の胸に唇を落として、がんばって吸ってる。



チクッとした痛みが走る。



ふふ、と笑ってから「ありがと」と小糸ちゃんの頭を撫でた。



「のぼせそうです…」

「どっちの意味で?」

「どっちも…」

「じゃあ…上がろっか」



そう言って小糸ちゃんの手を取って一緒にお湯から上がった。



寒い寒い。



小糸ちゃんと走るようにして部屋に戻る。



「拭いてあげる」



小糸ちゃんの身体をバスタオルで拭いて、自分も拭く。



恥ずかしそうな小糸ちゃんにバスタオルを持たせてから、手を引いてベッドまで連れて行った。



そのまま小糸ちゃんをベッドに押し倒した。



もう俺、限界だよ。



いいよね…?



小糸ちゃんはドキドキしたような表情で俺のことをまっすぐ見てる。



「怖い?」

「怖くないです…。先輩ともっと近くなりたい…」



そう言う小糸ちゃんがたまらなく愛おしい。



何度も何度もキスを重ねて。



小糸ちゃんが持ってるバスタオルをどかして、胸元にキスをする。



「んっ…」



そのふいに漏れる声も、月明りに照らされた色っぽい表情も。



全部俺だけのものだよ。



おかしくなるんじゃないかっていうくらい小糸ちゃんの色んなところにキスした。



こんなに好きって感情、俺、知らなかったかも…。



好きすぎて爆発しそうだ。



小糸ちゃんの手をぎゅうっとつなぐ。