好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

「い、いいですよー…」



小糸ちゃんの緊張した声が外のお風呂場から聞こえてきた。



俺は嬉しい気持ちでお風呂場へ。



月明りで小糸ちゃんがお湯に浸かっているのがぼんやり見える。



髪の毛をお団子にして一つにまとめてる。



小糸ちゃんは恥ずかしそうに俺から顔を背けてて。



俺は寒いので早々に体を洗って、湯船に浸かった。



小さい湯船なので、俺の体積の分だけお湯があふれ出る。



「超あったかいね」

「で、ですね…」



薄暗くても小糸ちゃんの顔が真っ赤なのが伝わる。



チューしちゃえ。



小糸ちゃんのほっぺにチューした。



途端に、小糸ちゃんが照れたように両手で自分の顔を覆った。



反応がいちいち可愛すぎる。



俺はそんな小糸ちゃんの両手を外して俺の方に体を向けさせた。



そのまま抱きしめる。



身体の皮一枚で、小糸ちゃんの全部を感じた気がした。



やわらかい身体。



心臓の音もそのまま伝わってくる。



抱きしめたまま、片手で頭を撫でて。



小糸ちゃんに深めのキスを重ねる。



たどたどしく応じてくれる小糸ちゃんがもっと愛しい。



首筋に唇を落とし、唇で撫でるように肩にもキスを落として、軽くその肩を吸った。



吸ってから軽く噛む。



小糸ちゃんの身体がびくっとした。



ああ…。



可愛すぎ…。



肩についた俺だけの証の痣。



「痕つけちゃった、ごめんね?」

「全然悪いと思ってないですよね…」



ばれた?



冬なら見えないし、俺だけのものって証だからいいじゃん?