好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

それからも色々と観光して…。



泊まる旅館の目の前に着いた。



「先輩先輩」

「ん?」

「えいっ」



先輩に雪を投げた。



「あはは、じゃあ俺も」



そう言って先輩も応戦してきた。



キャーキャー言って先輩から逃げる。



楽しい!



めっちゃ楽しい!



雪合戦してたら体も熱くなってきた。



それから一緒に雪だるまを作って…。



「よし、チェックインしよう」



ようやく旅館に入った。



チェックインして、案内された部屋はすごく広い。



先輩が予約してくれた宿。



小さい露天風呂まで付いてる…。



そして、部屋の真ん中に置かれた大きいベッド。



「ベッドが一つ…」

「そりゃあね? 一緒に寝たいじゃん」



そ、そうですよね…。



あたしも先輩と一緒に寝るのは幸せだけど。



で、でもなんか急に緊張してきたっ…。



「小糸ちゃ~ん」

「はいっ」

「ぎゅ」



わっ…。



先輩にぎゅってされた。



ドキドキ…。



いつもにも増して心臓がっ!